クロロ珈琲ってなに?
珈琲は昔から謎に満ちた飲み物でした。ところが近年、世界中で珈琲の研究が活発になり、様々な国の大学や国立の研究機関、企業等からコーヒーが体に働きかける良い影響について発表されるようになりました。
そんな中、近年特に注目を集めているのがコーヒーに含まれるポリフェノールの主成分である「クロロゲン酸」。
クロロゲン酸が一般的な珈琲より多く含まれているのが『クロロ珈琲』です。
クロロ珈琲と一般的なコーヒーの違い
グラフは同じ条件でクロロ珈琲と一般的な珈琲に含まれるクロロゲン酸の含有量を検査したデータです。
※比較対象店は全国チェーン店2店、コンビニコーヒー、有名焙煎店、街の喫茶店、インスタントコーヒーです。
各コーヒーの成分分析結果クロロ珈琲の味と香りとは?

クロロゲン酸を多く含むコーヒーは焙煎を浅くするため、通常強い酸味と渋みがあります。クロロ珈琲はこの酸味と渋みを極力弱めた苦味の軽いアメリカンコーヒーに近い味わいです。甘くほんのりきな粉っぽい香りがします。コーヒー豆も大豆と同じ豆なんだと感じる香りです。
「珈琲は苦手だけど、クロロ珈琲だけはおいしく飲める」という方も多くいらっしゃいます。ビターな珈琲が好きな方には少し物足りないかもしれませんが、毎日飽きることなく飲み続けることのできる飲みやすい味になっています。
クロロゲン酸は重いので、必ずカップに注いでから上下をスプーンで混ぜてからお飲みください。
また、軽いコーヒーでなく、お好みの味にして飲みたい方は、深煎りの【クロロ珈琲専用ブレンド】をクロロ珈琲の粉にお好みの分量をブレンドしてドリップしてください。クロロ珈琲の味を考え、併せると更に美味しく飲めるパートナーをご用意しました。ブレンドしてもクロロゲン酸は摂取できます。
クロロ珈琲は粉に挽いてお届けします。

焙煎が浅く特殊であるため、クロロ珈琲の豆は通常の珈琲豆と比べて非常に硬くなっています。ご自宅の珈琲ミルで挽かれた場合、粗くなりすぎたり、均一に挽けない可能性が高いため、クロロ珈琲は粉に挽いた状態でのお届けとなります。
粗すぎず細かすぎず、クロロ珈琲を抽出するのに最適な挽き方で提供しております。
※「豆のまま」をご希望される方は、備考欄に「豆のまま希望」とご記入ください。
クロロ珈琲のオススメの飲み方

- 食後でなく、食事をしながら飲むのをお勧めします。
- 成分が沈殿する傾向にあるため、飲む前に上下をかき混ぜると味が均一化して美味しく飲むことができます。
- 粉10gに対して、お湯は140ccを目安にお飲みください。
- 飲みにくい方はミルクやオーツミルクを入れると更に飲みやすくなります。
- 1日2~3杯を推奨しております。ただし効果は即効性のあるものではありません。年単位で毎日継続していただくことを推奨します。
- 味を変えて飲みたい方は、クロロ珈琲の味を考えブレンドにぴったりの深煎りのコーヒーをご用意しました。超浅煎りと深煎りの豆をご自分の好みでブレンドしてドリップしてみてください。ブレンドしてもクロロゲン酸は摂取できます。
クロロ専用ブレンド >>
クロロ珈琲の誕生秘話

クロロ珈琲が焙煎できる日本に3台しかない焙煎機
クロロゲン酸は珈琲豆を焙煎する前の「生豆」に多く含まれています。その「生豆」の中でも含有量は銘柄によってかなり差があります。
クロロ珈琲は、世界中で数多ある品種の生豆の中から最もクロロゲン酸を多く含む2種類の銘柄を選び、味を調えるためブレンドして焙煎しています。
焙煎温度が低温で、かつ焙煎時間が短ければ短いほど、クロロゲン酸は多く珈琲に抽出されます。しかし一般的に珈琲豆は、焙煎が短すぎると酸味が際立ち、生っぽくなり味が損なわれます。一方で味を優先するために焙煎時間を長くすれば、クロロゲン酸は失われてしまいます。
そんな難しい条件の下、日本に数台しかない特殊な焙煎機を使い、1回の焙煎量を少量の300gにおさえ、焙煎窯の温度や熱風の温度と強さの微調整を何度も繰り返し、高いレベルでの味とクロロゲン酸含有量の両立を実現させました。
クロロ珈琲の誕生です。
焙煎士から皆さんへ
2006年に脱サラして焙煎店を営んでいる私は、コーヒーに含まれるポリフェノール=クロロゲン酸ということ。更に「クロロゲン酸を摂取するならコーヒーがいい」と言われているものの、一般的な珈琲にはほんの微量しかクロロゲン酸は含まれていないということを知りました。
仕事の合間に、クロロゲン酸を豊富に含む珈琲を焙煎するため、珈琲に関する本を読み、自己研究を重ね、ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸を残すためのさまざまな焙煎方法を繰り返す日々。
そんな私の原動力は『クロロゲン酸に興味を持っていて、クロロゲン酸を豊富に含んでいる生豆の銘柄を知り、短時間で少量焙煎できる日本に数台しかない特殊な焙煎機を有し、焙煎の知識と経験がある。』そんな人は私以外いないだろう、との思いでした。(笑)
そしてやっと焙煎時間の短縮と味のレベルが、これ以上ないというタイミングと温度の組み合わせにたどり着きました。
早速コーヒーの成分分析を依頼するとポリフェノールの主成分であるクロロゲン酸の含有量を示す数字が一般的なコーヒーの約21倍!自分の仮説を上回る検証結果が出て、思わずガッツポーズ!壁を越えた瞬間でした。

カメヤマ珈琲オーナー焙煎士
亀山逸人